こんにちは。理学療法士の倉形です。理学療法士はリハ専門職のひとつです。
前回の続きです。『食べる順番ダイエット』を題材にして、『私は、こんなことを考えます』ということを書いてます。
特定のダイエット方法に関して意見したいというわけではなく、面白そうな題材を見つけたなって感じです。
この話を通して、書きたいことは、『少ない前提知識を使って効率的に、非科学的な考え(商品、ダイエット法、治療など)に引っ掛からない方法』です。
私がこのダイエット法に関して使ったのは、下記です。
- 体重減少には、摂取カロリーを減らすことと、消費カロリーを増やすこと以外に科学的に証明された方法がないという知識
- 『反対にして考える』という自分の中の習慣
- 「『代替エンドポイント』と『真のエンドポイント』を分けて考える」という習慣
- 「統計的に意味があることと、臨床的に意味があることの違いを考える」という習慣
1.は前回書きました。今日は、2に関して書きます。
『反対にして考える』どういうことかと言うと・・・
『食べる順番ダイエット』の説明を少し科学的(?)に書くと・・・
『食べる順番を変える(野菜を最初に、炭水化物を最後に食べる)ことで、体が必要としている以上に多くのカロリーを摂取しても体重を減少させることができる。』
ということです。これを反対にして考えると・・・
『食べる順番を変える(炭水化物を最初に食べて、野菜を最後に食べる)ことで、体が必要としているのに対して不十分なカロリー摂取でも体重を維持・増加することができる。』
と同義です。ですよね??
これを仮に『食べる順番体重増加プログラム』と命名します。
これって、冷静に考えると、超凄いことです。
現在、世界中で8億1,500万人が栄養不良とのことです。
参考にしたwebサイト
↓
もし『食べる順番体重増加プログラム』を飢餓によって苦しんでいる国や地域に導入すれば、恐らく数億人規模の飢餓状態の改善というインパクトがあるはずです。
私は、毎年の正確な餓死者数は把握していませんが、8億人超の飢餓状態の人がいるならば、毎年数百万規模の餓死者がでてもおかしくないでしょう。
なので、もしかしたら、この『食べる順番体重増加プログラム』は毎年数百万人の命を救うことができるのかもしれません。
しかも、追加コストゼロで!!
この話が本当であれば、WHO(もしくは関係する国際機関)は即座に導入して、飢餓に苦しむ国の人に『食べる順番を変えなさい(必ず食事は炭水化物から食べなさい)。』と指導すると思います。
これはノーベル賞をとってもいいクラスの話だと思います。さらに、どんなに残酷で、強力な軍事力をもつ独裁者でも、毎年コンスタントに数百万人を殺害し続けることは不可能です。これは、『食べる順番体重増加プログラム』が世界で最も脅威となるような独裁者をなんとかしてしまうことと、同じくらいのレベルで平和と人類に貢献できることを意味します。ですので、ノーベル平和賞も受賞できるはずです。
ただ、残念ながら、この様な賞の受賞に関するニュースは聞きませんし、WHOなどが、食べる順番を変えなさい!!と飢餓に悩む人たちにアドバイスしているということも聞きません。
なので、おそらく効果はないのかな~と思いました(+_+)
このように情報を少しいじってみて、検証してみるのも、有効かもしれませんという話でした。
今日も、最後までお付き合い頂きありがとうございました。
理学療法士 倉形裕史
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