おはようございます。University College London (UCL)の理学療法士の倉形です。理学療法士はリハ専門職のひとつです。
今日から、ぎっくり腰になったら行うべきことに関して書きます。
この内容は、下記のガイドラインで推奨されている内容です。質の高い研究から導き出されたものです。
これは、2013年に当時の所属先で勉強会を行った時にまとめた資料です。
主な腰痛に関するガイドラインについてまとめました。この後に、日本、米国の学会から腰痛に関するガイドラインが出ましたが、大枠に変更はないため、このまま書きます。
ぎっくり腰とは、「MRIやレントゲン写真の画像上は、痛みが出るような問題はないのに痛い腰痛」とします。通常、私達リハ専門職はぎっくり腰と聞くとこの様な状態を思い浮かべます。
(例えば、転んで尻もちをついて背骨を圧迫骨折した場合などは、全く別の対処方法になります。)
ぎっくり腰は、非常に悩ましい問題ですが、現在までの医学が辿り着いた最も有効な対策は、実は、難しい内容でも高価な治療でもないです。
幸い、今までの人生でぎっくり腰の経験はありませんが、もし、私がこの様な症状に悩まされたら、今日書くような行動をとります。なので『理学療法士が勧めるぎっくり腰対策』としました・・・。
具体的には下記です。
① 一度、『整形外科』に受診して、重篤な疾患の可能性を除外してもらう。
② 正しい情報を学んで、その通りに行動する
(③もしもマッサージや温めたり・冷やしたりが心地よいなと思うならば利用を考慮する。)
*ちなみにコルセットも湿布も使いません。牽引も行いません。効果が無いからです。
以上です。③にカッコを付けたのは、個人的には必要性を感じないからです。
・・・・あっさりとしたものです(;’∀’)。
病院にかかって、整形外科医に①をしてもらう。②に関しては医師か、医師がその時間を取れない場合は、リハビリ室に行ってリハ専門職に説明を受けるという形がいいと思います。
自費診療の様な特別な治療も行いませんし、仮にレントゲンなどを撮ったとしても(必要かは議論がありますが)、3000円はいかないのではないかと思います。
ぎっくり腰になった際に重要なことは、特別なマッサージではありません。ゴッドハンドによる施術でも、電気治療の様なものでもありません。
最も重要なのは、「重篤な疾患の可能性を除外して、『正しい情報』を得ること」です。
長くなりましたので、次回に続きます。
次回は、具体的な話に入る前に注意していただきたい点を書きます。
今日も、最後までお付き合い頂きありがとうございました。
理学療法士 倉形裕史
続きの記事へのリンクです。
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