University College London(UCL)留学記:課題提出が一つ終わりました。

おはようございます。University College London (UCL)の理学療法士の倉形です。理学療法士はリハ専門職のひとつです。 


金曜日(11/9)が締め切りだった課題の提出が済みました。

バイオロジーに関する2500語のレポートを書くというモノでした。 


私は椎間板のコラーゲンの組成が加齢とともにどんな風に変化するかとか、日常的な運動や仕事が椎間板の変性にどのように影響するか、腰痛と椎間板変性の関係なんかを書きました。

椎間板の主なコラーゲン タイプⅠとタイプⅡだそうです(*_*; 

(どうでもいいわ!!という声が聞こえて来そうですが(;'∀'))


 椎間板というのは、椎体と椎体の間にある軟骨の一種で、垂直方向の圧力を上手く逃がす役割をしている組織です。 


面白いなと思ったのは、椎間板変性に対する日常的な運動(重量物を持ち上げるようなエクササイズを含む)と仕事(車の運転や体を捻るような動作を必要とする仕事)は、

椎間板変性にあまり影響しないというものです。 


椎間板変性に最も重要な要素は、

遺伝子だというのが近年のコンセンサスの様です。 


下記のレビューで双子を使った椎間板変性に関する研究をまとめています。  


椎間板変性が遺伝によるものか、生活習慣の影響が強いのかを調べるために『生活習慣の違う双子』を用いた研究が多くなされています。


考えてみれば当たり前の対象者ですが、最初に考えた人は頭がいいですね(^^♪。 

例えば、双子の片方が事務作業員で、もう片方が肉体作業に従事しているとかであればよい適応になります。あと、運動習慣が違うなども対象になり得ます。  


これらの研究では一貫して、『生活習慣が違っても、双子の椎間板変性の状態は似通っている』という結果が出ています。 ですから、


生活習慣によって椎間板の変性が進むというアドバイスは、基本的に嘘です。全くの嘘とは言わなくても、影響は非常に小さいです。


肉体労働をしても、デスクワークに従事しても、余暇時間にゴリゴリに筋トレをしても、ゴロゴロテレビを見ていても椎間板変性はあまり影響を受けません。そして、そもそも椎間板の変性と腰痛の有無は一致しません。ですので、腰や椎間板のことを心配して生活習慣を変える必要はありません。ただ、運動を習慣的にした方が腰痛にはなりにくくなります。


 などということをツラツラと2600語ほど書きました。 

で、ふと10年ほど前に書いた修士論文のことを思い出しました。今のことはわかりませんが、当時の北里大学院の修士論文は、タイトルと抄録だけを英語で書けばよかったです。あとは日本語でOKでした。

抄録を見直してみると804語でした。指導教官の増田先生にこれでもかと直して頂いたので、文法のミスもホントに少しだけですし、単語の選び方もこなれてます(^o^)/ 。我ながらというか、私の書いた文章はほぼ原形をとどめていません( ;∀;)


これを書くのに当時は1か月強掛かりました(*_*; 

今回は2500語をなんとか2週間ほどで自力で仕上げました。内容は『う~ん(;’∀’)』なところも当然ありますが。。。。 


何が言いたいかというと、養成校時代、私はホントにダメ学生でした(今もダメじゃんと言うツッコミは受け付けません(;'∀')。自覚はありますし。。。)。

なので、自分のことを振り返ると恥ずかしいので、実習生に怒ったことは一回もないです。多分後輩に怒ったこともないです。 


そんな人でも、普通に生きていれば、10年とかの長い目でみれば、ちょっとずつ、できることは増えていきます。だから、あんまり気張りすぎず、でも諦めずに目の前のことに取り組みたいですね( ゚Д゚)  

という話でした。 



今日も、最後までお付き合い頂きありがとうございます。

 理学療法士 倉形裕史 





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