感度と特異度に関してドラえもんのキャラクターで説明してみます ②

おはようございます。MS-EDGEの理学療法士、倉形です。理学療法士はリハ専門職のひとつです。


前回から『ドラえもんのキャラクターで検査性能の用語を表現してみる』ということで、感度と特異度の話をしています。


*感度、特異度の計算式自体はとても単純なものですが、数式が出て来てしまうので、詳しい説明は省きます。 


これらの用語をイメージで捉えてもらいます。  


この世に完璧な検査というモノはなく、一部の例外を除いてどの検査にも、 

・偽陽性(本当は異常がないのに、「異常あり」と判定してしまう) 


・偽陰性(本当は異常があるのに、「異常なし」と判定してしまう) 

ことが起こります。 


大切なことは、自分が使っている検査が、どの程度の性能を持ったモノなのかを正しく認識して使うことです。 モノサシが正確かわからなければ、自分が測定した結果が信頼できるかわからないためです。 

 このグラフは、縦軸に感度、横軸に特異度を表しています。


2×2で見た場合・・・

1. 『感度が高く特異度が低い検査』は、スネ夫です。 

スネ夫は、神経質でビビりです。何か危険が近づいている(異常がある)時は、見逃しが少ないです。しかしビビりなので、本当は異常ないのに、間違って大騒ぎしてしまうことも多いです。 

風で茂みが揺れているだけなのに、「何かいる!!」と大騒ぎするイメージです。 


この様なビビりなスネ夫が「これは正常だよ」と言えば、異常がない可能性が高いです。 

『感度の高い検査で陰性が出ることで、疑っていた疾患の可能性を大きく減らせること』を、SnNout(スナウト)と言います。発音は、豚や犬などの突き出た鼻snoutから来ています。 


2. 『感度が低く特異度が高い検査』はジャイアンです。

 大らかで、小さなことには動じないです。異常がない時は、間違った判断をせずに『異常なし!!』と言ってくれます。 ただ、大らかな所が仇になり、本当は異常があるのに、『異常なし!!』と報告してくることもあります。 茂みが揺れて、その中に不審者が隠れているのに、『ん?なんだ猫か。』とか言って、気にせずに別の場所に行ってしまうというイメージです。 

 この様な大らかなジャイアンが『異常があるぞ!!』と言えば、異常が本当にある可能性が高いです。 

『特異度が高い検査で陽性が出ることで、疑っていた疾患の可能性を大きく上げることが出来る』ことをSpPin(スピン)と言います。日本人であれば『スッピン』という覚え方でも良いかも知れません。 



長くなりましたので次回に続きます。


今日も、最後までお付き合い頂きありがとうございます.

  

理学療法士 倉形裕史 



 MS-EDGEは、 コメディカルの皆様に、システマティックレビューの作成を通じて、下記①、②の体験をお届けいたします。 


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     ギリシャ人理学療法士は、IELTS バンドスコア8.5 (一般的にTOEIC 満点は、IELTS バンドスコアで7.5程度とされています)      

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