おはようございます。理学療法士の倉形です。理学療法士はリハ専門職のひとつです。
前回の続きです。今回でこのシリーズは最終回です。
前回は、転職エージェントの方と話した給料の上がる転職の条件から、理学療法士の市場価値がどういったことで決まるか?に関して書きました。
なお、『アヤックス』って何?という方は、このシリーズの①をご参照ください。。。
エージェントの方に『リハに関するスキルを高めることは市場価値を高めることに直結しない。』と言われて、こんなことを考えました。
私を含めたリハ専門職の人間は(特に若い頃)、『技術を上げて、患者さん・利用者さんに貢献するんだ』と休日返上で、自腹でリハビリに関する勉強会や学会に出席します。その結果、ある一定の年齢になって転職したくなったら『残念ですが、あなたの今までの投資は市場価値を高めません』と言われる。これは困ります。
リハの知識、技術が高まると、職場内では重宝されます。一目置かれるというか、大切にしてもらえます。でも、市場価値は高まってない。
誤解しないで頂きたいのは、リハビリの勉強をすることが無駄なのではありません。リハ専門職である以上、知識のアップデートをすることは、息をするのと同じくらい普通のことです。でも、それだけでは市場価値は上がらない。
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つまり『会社(院内)』で評価されることと、『社会(市場)』で評価されることが一致しないんです。
それを知っていて放置するのは、教育システムを設計する側の怠慢です。 ですので、小さなチームでもいいからマネジメントさせたり、セミナーでもなんでもいいから事業を経験させてお金の流れを把握する能力を養ったりすることを教育プログラムに含めなければ『いけない』と思うようになりました。
自分もこの面では大いに実践していかないといけないんですが・・・・
私のキャリアゴールの達成のためにもそういう人材を育てる。
その結果・・・・、
- 夢のまち訪問看護に新しい支店(?)ができる時にマネジメントができる人材になる
- どこかの病院や施設に転職してマネジメントする
- 商圏の被らないところで訪看や通所施設などを起業する人が出る
- サイドビジネスを立ち上げる人間が出る
- 他の分野で活躍する(理学療法士のスキルを活かしたり、ホントに普通のビジネスパーソンとして活躍したりする)
ということが起きて、『エビデンスベースドのリハビリを提供できるリハ専門職』が、社会で活躍するようになれば、胸を張って『私たちは、リハビリ業界のアヤックスです』と言えると思います。
ちなみにこういった教育プログラムは、病院よりも看護師・リハ専門職の裁量が大きい訪看の方が有利だと思いますよ(^^♪
と、最後に新卒獲得のために宣伝を入れました笑
このシリーズは終了です。長々とお付き合い頂きありがとうございました。
今日も、最後までお付き合い頂きありがとうございました。
理学療法士 倉形裕史
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