University College London(UCL)留学記:クラスメートとエビデンスピラミッドに関して話をしました。あと、ちょっと宣伝。

おはようございます。University College London (UCL)の理学療法士の倉形です。理学療法士はリハ専門職のひとつです。 


今週はオリエンテーションでした。来週から授業が本格的に始まっていきます。 


さて、オリエンテーション中、クラスメートとコミュニケーションをとることを期待されていたこともあり、昼休みなどの空き時間にちょこちょこ話をしました。 


倉形『私は、日本以外の国の理学療法の教育、特にentry level program(理学療法士の免許を取るためのコース)でどんなことを教えられているか興味があるんだ。ちょっと教えてよ』と話しかけました。 

で、下記の図を見せました。いわゆる『エビデンスピラミッド』です。 


研究デザインの一覧の様なもので、上に行くほど信頼性が高いです。 


以前、日本語版の図を使って下記の記事を書きました。 


とりあえず聞けたのは、イギリス人、サウジアラビア人、ギリシャ人、ブルガリア人のクラスメートです。 


・イギリス人、ギリシャ人、ブルガリア人のクラスメートは『見たことないな~』っていう反応でした。 


・サウジアラビア人のクラスメートは『う~ん。見たことはあるような気がする。あなたが言っていたEBPTに関係してる図でしょ?』とのことでした。最初に雑談していた時に、『私は、どうやってエビデンスをリハビリの現場に応用するかっていう知識を身に付けに来たんだ』っていう話をしたので、こんな風な反応になったんだと思います。


 倉形『イギリスのentry level programってさ、統計の科目ってあるの?』と聞いたら、


 クラスメート『統計??う~ん研究に関する授業の時にちょっとやった位かな。。』という答えでした。 


多分に思い込みもあるんでしょうが、イギリス、カナダ、アメリカ、ニュージーランド、オーストラリアあたりは理学療法先進国のイメージでした(今もそのイメージは変わりません)。 


これらの国はダイレクトアクセス(医師の処方箋なしで、理学療法士が経営するクリニックでリハビリサービスを受けることができる)もあるし、保険の監視が厳しいこともあって、Evidenceに関する教育もしっかりされているのかな~?と思っていましたが、必ずしもそうでもないのかもしれませんね。もちろん、まだ一人に聞いただけなので分かりませんが(*_*;。 

めちゃくちゃ興味深いです。まだイギリスでOT、STに会えてないので、話を聞く機会があるといいんですが。。。。


彼らの興味として、統計と研究デザインの知識を含めた『研究を立案して実施するスキル』を、この修士コースを通じて身に着けたいというのがあるみたいでした。 



彼らのバックグランドとかも非常に興味深いんですが、個人情報もあるので、ここでは書けません( ;∀;)。 


最後に宣伝(?)です。

自分が体験したこと、勉強したことを日本のリハビリ関連職種やその他興味を持ってくれる方々とシェアしたくて、ブログとは別の手記というか記録を書いています。 


全部の個人情報を省いてしまうと、どうしてもリアリティーに欠けるので、少しだけ個人情報なんかも含めて書いてしまっています。調べたこと、勉強したこと、議論したこと、他の国の情報などを書いてます。


プライバシーポリシーのようなものに同意頂ける方に、有料(100~200円位?すみませんm(__)m)でシェアさせてもらえたらな~とか考えています。おそらく有料にした方がしっかりした人が来てくれるんじゃないかな?という期待です。


留学したリハビリ職種の数は、ドンドン増えています。そういう方がブログなどを通じて情報発信している例も知っています。しかしながら、生活面も含めて、日々どんな活動をしているかに関するシステマティックな情報って少ない気がするんです。


例えば、同じ留学でも、MBAなんかに関する体験記や授業内容の情報は溢れるほどあります。特に人気のあるトップスクールのコースなんかは丸裸と言っていいくらい授業内容を含めて情報の入手ができます。もちろん毎年内容はアップデートされてるでしょうから最新ではないと思いますし、外国に滞在することで得られる異文化に対する理解や、語学力の向上、コネクションの構築などはできません。ですが、はっきり言って、知識を仕入れるだけならば、『わざわざ留学する必要はないのでは?』と思える位、これらの分野の知識は安く、ある程度正確に、しかも日本語で手に入ります。そして生活の様子もわかります。リハビリ業界もこんな風になるといいな~と思います。家族がいても、責任のあるポジションについていても、その気になれば世界中のトップスクールで行われている教育を仕入れることができる。しかも持ってらっしゃるポジションだったり、安定した収入を一旦手放さなくて済む。。。。


もちろん本などで仕入れる情報と実際の体験は違いますし、そもそも各個人で、同じコースに所属しても体験できることは全く違うでしょう。


ただ、たくさんの情報があることでホントに自分に合いそうなコース、滞在する国や地域を選ぶ手助けになり得ると思いますし、『そもそも留学が最善の道なのかな?他のことに投資した方がキャリアゴールに近づくんじゃないか?』とか検討材料になると思います。せっかくITも発達して、こういった情報の共有がしやすい時代にいるので、リハビリ専門職種の方の決断材料の一つになり得るような情報を書けたらな~と思っています。


ですので、ロンドンでの留学生活や、私の周りにいるクラスメートなどのより詳しい情報だったり、スケージュールの感じだったりにご興味のある方がもしいらっしゃれば、是非そちらもお付き合いください。 


近いうちに、『こんな感じで書いてます』という例みたいなものを公開します。


もちろん普通に公開しているこのブログも続けます。私にとって、趣味を兼ねた備忘録みたいなものなので・・・・(^^)/。 


今日も、最後までお付き合い頂きありがとうございます。

 理学療法士 倉形裕史 






自分と似たような考えを持った医療職の方が下記のキーワードで検索した際に、繋がりやすくなることを目的に下記のキーワードを書くことにしました。やや見苦しいですがご容赦下さい。 EBM、Evidence based medicine、EBPT、Evidence based physical therapy、根拠に基づくリハビリテーション、rehabilitation、リハビリテーション、理学療法、physical therapy、physiotherapy、統計、statistics、研究デザイン、study design、留学、study abroad、ロンドン、London、ユニヴァーシティー カレッジ ロンドン、University College Londn、UCL、ロンドン大学、University of London

Evidence Based Physical Therapy - 理学療法士 倉形裕史のページ

キャリアゴールは『日本を含む全アジア地域で、全てのリハビリ対象者が適切な価格でエビデンスベースドのリハビリにアクセスできる社会を実現する』ことです。 ゴール達成のために、勉強したことをシェアしたり、同じような活動をしている方とコミュニケーションをとることを目的にサイトを作ってみました。 ゴールやそこまでの道のりが少しでも被る方は、是非一緒に何かやりましょう。

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