非ネイティブスピーカーの書き込みがとても勉強になった話。「近々」と「最近」の違い

おはようございます。University College London (UCL)の理学療法士の倉形です。理学療法士はリハ専門職のひとつです。 


以前、ネイティブスピーカーってすごいという内容の記事を書きました。  


今日も少し似たような話です。

日本語のハイレベルな非ネイティブスピーカーの友人のSNSの書き込みを見て、普段何気なく使っている言葉の微妙な違いに気が付きました。普段は何気なく使い分けているので、この書き込みで発見(?)することが出来て非常に感謝しています。 


その方は、冬休みの予定として 

「最近、東京に行きます」 

と書いていました。 「近い将来、東京に行きます」という意味での記載です。日本語のネイティブスピーカーである我々は意味の理解ももちろんできますし、この文章の正しい(?)文章が 

(〇)「近々、東京に行きます」 

であることも容易にわかります。 


元々知っていらっしゃって、「そんなの常識だよ!!」と思われてしまうかも知れませんが、 「近々」と「最近」はともに現在から近い時期を表します。ですが、「近々」は近い将来を表しますし、「最近」は近い過去を表します。 

ですので、我々、日本語のネイティブスピーカーは 「近々、東京へ行きました」というように、「近々(未来)」と「行きました(過去)」の単語が一つの文章内に同時にあると、違和感を覚えます。 

(〇)「最近、東京へ行きました」

(〇)「近々、東京へ行きます」

というのが、2018年現在の正しい文章です(言葉は時代と共に変化するので、「現在は」という注釈がつきます)。 


もちろん、この非ネイティブスピーカーの方の日本語をバカにしたいという意図は全くありません。むしろ、第三言語としての日本語で、こなれた内容も、少し複雑な話もできるこの方をメチャクチャ尊敬しています(年下ですが)。 


考えてみると、確かに、この二つの単語の使い分けって、すごい難しいよな~と思いましたし、このSNSの書き込みをみて、「あっ、自分は無意識にこういう風に使い分けてる!!」って、気が付きました。 


非ネイティブスピーカーと話すと、日本語に関して色々な発見ができます。生まれてから36年と少し、日本語を不自由なく使いこなせるようになってから約30年が経つわけですが、やっぱり発見があるんです。非常に興味深い(^^♪ 


やっぱり、日本語は難しいよな~と思います。 

例えば一人称だって、「わたし、あたし、あたい、あたくし、自分、俺、僕、吾輩、おいどん、わい、わて、うち、小生、当方、それがし、拙者」などなど。それぞれで受ける印象が違いますが、もし英語にしたら全部「I」ですもんね。。。 


また、有名な文章ですが 

「3月1日は日曜日で祝日、晴れの日でした」

という文は、非ネイティブスピーカーにとってはとても難しいらしいです。全部の「日」の読み方が違うからだそうです。 確かに、これは難しい!! 


などという色々な発見があるので、流暢さや話題の広さに制限があることを差し引いても、私は非ネイティブスピーカーと話すのがとても好きです。 


ただし、これは、ハイレベルな非ネイティブスピーカーであるから、こういう発見があるわけで、私の様な文法、表現のレパートリーが高度に制限されている非ネイティブスピーカーだと、こうはいかないですね( ;∀;)。。。 頑張ります。 


英語でもブログを書いてみましたが、2本書いただけで早くも心が折れかけてますが。。。まぁ、こなれた表現が書けない。「Practice makes perfect.」ですので、そちらもボチボチ頑張ります。 


今日も、最後までお付き合い頂きありがとうございます。

 理学療法士 倉形裕史 







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