新シリーズ(?)、小倉あんライブラリー:事前登録に関して

おはようございます。University College London (UCL)の理学療法士の倉形です。理学療法士はリハ専門職のひとつです。 


勝手に、新シリーズ(?)を始めることにしました。 勝手にロゴも決めました。 


『おぐらあん』の『あ』を極端に曖昧にして『オグラ(ア)ン・ライブラリー』と読んでください。発音は、かのCochran libraryに寄せて下さい<m(__)m>


なぜ、いきなりこのようなダジャレ(?)企画を始めるかというと、 現在、修士論文の執筆をしています。システマティックレビューを書いています。 


システマティックレビューを書くに当たって、手順・方法などを色々な本、論文、Web siteなども参考にしています。 気が付いたのは、日本語で網羅的に書かれた情報がほぼないです。 

日本語の書籍を手に入れづらい環境にあるというのはあると思います。Web siteに関してはなかなか良いものが見つかりません。あったら教えて下さい(^o^)/


私は、システマティックレビューを書く『お作法』が全く分かっておらず、日々右往左往しています。 


以前に、チラッと書きましたが、私の研究のスーパーバイザーは天才ポスドクです。 ただ、彼は非常に多忙なので、なかなかきめ細やかな指導とまではいきません。もっと重要なプロジェクトを抱えているでしょうし。。。 


そこで持ち前(?)のサバイバル精神を発揮して、図書館の司書さんを掴まえて、 『システマティックレビューのための網羅的な検索戦略の立て方を教えてくれ~』とか 、『複雑な検索式をどうやって検索に反映させるか教えてくれ~』というようなことを教えてもらいました。 


その他にも、使えそうなリソース、人材を探して、泣き落として(?)、サポートをしてもらってます。 恥ずかしながらも、誰からも教えてもらってない、システマティックレビューの『お作法』をきっと同じように、知らない日本人のリハビリ専門職の方と共有したいと思いました。 


一つ目は、事前登録です。 

システマティックレビューは、事前に 


①こんな形で、論文を検索します。 

②検索に引っ掛かった論文を、システマティックレビューに実際に含めるかどうかを、このような基準で選びます 


というのを登録します。この登録は、誰でも調べることができます。  



この様に、公表して誰でも調べることができるようにする理由として、 


①著者が後出しで、自分の都合の良い結論に導くのを避けれるため  
その分野でシステマティックレビューをやろうと考えるということは、その分野に元々興味があり、その著者なりの意見を持っているはずです。 後から、どの様に検索するか、検索した論文をどの基準で採用するか否かを変えることができてしまうと、自分の都合の悪い結論の論文を外すという様なことが可能になってしまいます。英語だと『cherry picking』なんて言います。 

②同じような内容でレビューしてしまう(無駄な努力)を避けるため   
全く同じ検索式、文献の選択基準というのはないと思うので、無駄な努力かは何とも言えませんが、似たようなレビューをすることを避けるのは有意義かもしれません 


主な登録先

主な登録先として、 

Campbell Collaboration: 社会的介入に関するシステマティックレビュー用


Cochrane Collaboration: 医療介入に関するシステマティックレビュー用 


PROSPERO : 全てのシステマティックレビュー向け用 

があります。 他にもあると思いますが、私が今回の研究に当たって提案されたのがこの3つでした。リンクも貼っておきます。  


これらのどれかに事前に登録するという形を取ります。 

私と同じような初心者のどなたかに役立ちますように(^^♪。  




今日も、最後までお付き合い頂きありがとうございます。

  理学療法士 倉形裕史 









 自分と似たような考えを持った医療職の方が下記のキーワードで検索した際に、繋がりやすくなることを目的に下記のキーワードを書くことにしました。やや見苦しいですがご容赦下さい。 EBM、Evidence based medicine、EBPT、Evidence based physical therapy、根拠に基づくリハビリテーション、rehabilitation、リハビリテーション、理学療法、physical therapy、physiotherapy、統計、statistics、研究デザイン、study design、留学、study abroad、ロンドン、London、ユニヴァーシティー カレッジ ロンドン、University College Londn、UCL、ロンドン大学、University of London、 腰痛、lowback pain 

Evidence Based Physical Therapy - 理学療法士 倉形裕史のページ

キャリアゴールは『日本を含む全アジア地域で、全てのリハビリ対象者が適切な価格でエビデンスベースドのリハビリにアクセスできる社会を実現する』ことです。 ゴール達成のために、勉強したことをシェアしたり、同じような活動をしている方とコミュニケーションをとることを目的にサイトを作ってみました。 ゴールやそこまでの道のりが少しでも被る方は、是非一緒に何かやりましょう。

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