おはようございます。University College London (UCL)の理学療法士の倉形です。理学療法士はリハ専門職のひとつです。
繋がりました。
また、以前の記事で、TEDと取り上げられていた、疫学に関する興味深い動画として、このようなものを取り上げました。
最近気がついたのですが、この本の作者と動画の中で喋っている方は同一人物のようです。
巷(?)には根強い、医療批判があります。一方で代替医療に対して厳しく批判する人もいます。
製薬会社批判は、医療批判と似たニュアンスがあります。
この本では、やみくもに製薬会社や医療を批判するのではなく、製薬会社が自社の薬に有利なデータを公表するために、どのような手を使ったかを書いています。論文として発表する以上は、代替医療の関係者が行うような、お客様の体験談などをデータに使うことは出来ません。
実際に行われたことの例として
① 競合となる薬の容量を意図的に低く設定して、自社製品の効果が大きいように見せかける
② 競合となる薬の容量を意図的に大幅に増やして、自社製品の副作用が小さいように見せる
③ 自社製品に不利なデータは公表しない(出版バイアス)
研究不正とは必ずしも言えないものの、医師や患者さんを誤解させるようなデータで自社製品が有利になるようにする。ということを製薬会社は行ってきたとゴールドエイカーは書いています。
現代医療に過度に批判的な方というのは二種類いらっしゃって
① 純粋に、基礎的な科学的思考ができず、うさんくさい理論を信じ込んでしまう方
② この本に書かれているような、製薬会社の不正(違法でないまでもグレーな行動)に対して失望している方
です。
この本は、②の方のスタンスに近く、かつ科学的根拠に基づいてまとめられた本です。
『デタラメ健康科学』では、代替医療を科学的根拠に基づいて斬り、『Bad Pharma』では、製薬会社、現代医学を斬る。
今日も、最後までお付き合い頂きありがとうございます。
理学療法士 倉形裕史
自分と似たような考えを持った医療職の方が下記のキーワードで検索した際に、繋がりやすくなることを目的に下記のキーワードを書くことにしました。やや見苦しいですがご容赦下さい。
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