University College London(UCL)留学記:コース開始から7か月経過した時点でのライティングスキルの変化

おはようございます。University College London (UCL)の理学療法士の倉形です。理学療法士はリハ専門職のひとつです。

今週は、今学期の課題提出と、プレゼンテーションが重なって少しタイトな一週間でした。
私達のコースではReference(引用文献のパート)抜きで2500語程度のエッセーが課題として出されることが多いのですが、このボリュームの課題であれば、参考文献のリサーチを含めて一週間程度で出来るようになりました。自分のバックグラウンドと関わりの深い分野であれば、もう1日縮めて6日間でできるかもしれません。
20~30編程度の論文を読み、内容をそこそこ理解し、求められている書き方で書くという作業です。


スケジュールとしては、少し余裕をもった形で最低でも1日か2日前にはエッセーが仕上がっているという形にしていました。
さらに今回は、二週連続で課題の提出、プレゼンの準備もあったので、ギリギリになりすぎないように少し余裕をもって準備期間を設定しました。

ただ、あまり早いうちから始めてしまうと、今度は効率が落ちてしまって、『エッセーを書き上げる』という一番大切な目標にあまり繋がらないことに時間を使いたくなってしまいます。例えば、論文を細部まで読み込もうとしてしまったりなどです。そのため、この辺りのバランスを意識してとるようにしています。


悩ましいのが、時間を掛けてもそれに比例してエッセーの質が高まらないことです。3、4週間かけて論文の読み込み、文章の推敲をしても、そこまで質が変わらないというか。。。
この辺りは、小手先の技術というよりは、ライティングの添削を受けたり、論文の探し方・読み方など土台となるスキルを時間を掛けて改善させないといけないのかも知れません。


今回のエッセーは少しリハビリと離れている課題だったので、これに関する論文を読むと視野が広がるという良い点はあるものの、修士論文のためのリサーチなど、時間をかけた分だけ、今後のキャリアの役に立つこともあるので、この辺りの時間の使い方はなかなか悩ましいものではあります。


英語のプレセッショナルコースでは、2500語程度のエッセーの作成に1ヶ月近く掛けていたので、英語でのライティングに慣れてきた所はあるんだと思います。


ただ、パラフレージングが上手くなっただけ疑惑もありますが。。。

パラフレーズというのは、既に出版されている論文、書籍、web siteなどから引用する時に、語彙、文の構造などを変えることで自分の文章にすることを言います。文章をそのままコピーしてしまうと剽窃と見なされ、大きな減点、場合によっては0点にされてしまいます。引用の仕方の厳密さは、日本以上に厳しいです。


パラフレーズは、私レベルの英語能力の生徒にとっては非常に重要です。

非ネイティブの私たちが辞書などを使って、英『作』文をしてしまうと、どうしてもネイティブスピーカーが読んだ際に『意味は伝わるけど、違和感がある文章』になってしまいがちなので、既存の論文から英『借』文をすることが大切になります。



例えば、海外の日本食レストランの案内などで、
というような表現です。
正)日本語のメニューのご用意があります
誤)お国のメニューがあります



まとまった文章を書くにあたって、どこかの論文から英文をピックアップして、また別の論文からピックアップした似たような意味の文を参考にしながらパラフレーズするというようなことを行っています。

このために必要な文を集めておいて、「オリジナル科学論文用表現集」のようなものも蓄積されてきました。

というような変化が起きました。

今日も、最後までお付き合い頂きありがとうございます
 理学療法士 倉形裕史


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